心理学

【カリギュラ効果】第三波コロナ渦でも注意が必要??もしもに備えて何をするべき?3つのポイントを詳しく解説

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こんにちは、
心理カウンセラーのたくみです。

最近、新型コロナウイルスの感染者が増えてきています。海外では欧州を中心にドイツやイタリアが部分的にロックダウンとなり、ベルギーでは全面的にロックダウンしている状況で世界中で注目が集まっています。

そんな中、僕たち日本国でも感染が拡大する可能性も十分考えられます。
では第三波コロナに備えて私たちにできることはなにがあるのでしょうか?

実は第一波、第二波コロナでは、ある「群衆心理」が働いて「薬局のマスクが品切れになる」など世間がパニックとなりました。その群衆心理とは「カリギュラ効果」というものです。

今回は、世間をパニックにしたカリギュラ効果とは何かについて知り、第三波コロナに備えてなにをすればいいのかを詳しく解説していきます。

カリギュラ効果とは?

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さっそくですが、みなさん「カリギュラ効果」という言葉をご存知でしょうか?
「え、なに?ドラキュラ...?」初めて聞いたという方にはさっぱりですよね。

カリギュラ効果とは次の通りです。

カリギュラ効果とは?

触ってはいけない物に触りたい、見てはいけない物を見たい。ある行動を禁止されることで、逆にやってみたくなってしまう心理現象のこと。

なんとなくイメージつきましたか?
もっと分かりやすくカンタンに例をご紹介します。

・「この空き地に入らないでください」という注意看板
・「絶対に押すなよ〜!!」TVで見覚えのあるセリフ
・雑誌の袋とじ etc.

これでほとんどの方がイメージできたと思います。

小さい頃、「この空き地に入らないでください」という看板を見たら逆に入らないと気が済まない気持ちになっていましたよね!

このような心理現象のことを心理学用語では「カリギュラ効果」と呼びます。

カリギュラ効果の由来

アメリカ・イタリア合作映画『カリギュラ』という映画の内容が、過激だったためアメリカの一部地域で上映が禁止されましたが、そのことがきっかけに国民の興味を引き付けて大ヒットした。

この出来事がきっかけに映画のタイトルをとって「カリギュラ効果」と呼ばれるようになりました。


まさに「この空き地に入らないでください」と同じ気持ちになりますよね。

「第一波,二波コロナ」
カリギュラ効果によってどんな騒ぎになった?

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では、このカリギュラ効果ですがコロナでどのような影響が引き起こされたのでしょうか?


今回はその5つをご紹介したいと思います。

トイレットペーパーがなくなる

コロナ流行によってスーパのトイレットペーパーが品切れになる騒動がありました。
みなさんもニュースで見た記憶があるのではないでしょうか。

この騒動の発端はSNSで「コロナの影響でトイレットペーパが品薄になる」というデマが拡散したことが挙げられます。その結果、日本各地でトイレットペーパーの買い占め騒ぎが起きました。

政府が「トイレットペーパーの在庫は十分にある」とデマを否定したのにもかかわらず騒動は静まりませんでした。

これは「カリギュラ効果」が働いています。また、人は行列を見てしまうと心配になって「自分も買わないといけない」と思うようになるのです。心理学用語で「同調効果」といいます。

パチンコ店に人が殺到

コロナでは「自粛」、「不要不急」という言葉を政治家をはじめ、ニュースでよく発言されていました。
その関係でパチンコ店などは「自粛」を推奨されていました。

そのため、営業する店舗は「実名」を公表すると言われていました。その結果、公表されたパチンコ店舗には多くのお客が殺到するという騒ぎになったのです。

ほとんどのお店が自粛するなか、逆に空いている店舗があると分かった瞬間に人の欲求が深まります。

まさにカリギュラ効果によって強い心理となり、人は自分で抑えれなくなるのです。

「コロナはお湯で治る」と言うデマ

「コロナの撃退方法」として一時的にぐんっと広まったのが、「コロナはお湯で治る」というデマです。これもSNS(LINEやツイッター)で広まりました。

しかし、これは悪意で広まったデマではなく人々の「良心」によって拡散されたものだと言われています。


このデマは、文面の冒頭に「専門家」や「看護師」などのいわゆる権威ある人物名が織り交ぜられていました


SNSというツールのメリットは「自分と価値観が似た人と繋がることができる点」です。なので、SNSで拡散されたものは全て信用できる人からの宛てなので信用してしまうのです。

そのため「自分もみんなに知らせてあげよう」という良心からさらに拡散、拡散へと広まっていく仕組みなのです。
つまり、このデマは「良心」から広まったデマということになります。

「感染対策には緑茶が効果抜群」というデマ

コロナのように明確な「対応策」が見つかっていない脅威に対しては非常に敏感になりますよね。そのため私たちは”安心感”を求めるようになります。

不安から逃れたいがために色々な情報を探し、今回の「感染対策には緑茶が効果抜群」というデマが広まったわけです。

緑茶のデマは以前「新型インフルエンザ予防に効く」というデマが広まったことから、デタラメにまとめて「コロナには緑茶が効果抜群」というセリフが拡散されました。

「10秒息を止められないとコロナ感染の疑い」というデマ

これもSNSで拡散されたデマ。

これはツイッターから回ってきた「10秒息を止められないとコロナ感染の疑い」という投稿を愛知県警の広報課が信じてリツイートしたことが大きな拡散に繋がりました

警察の公式アカウントから回ってきた投稿だからみんな信じてしまったのです。これも「警察」という権威が拡散に強く関係しています。

また、「10秒」という数字にも信憑性が増します。人は具体的な数字を示されるとデマでもカンタンに信じてしまうのです。

こうして「権威×数字」が大きな拡散になったわけなのです。

もしもの第三波コロナに備えて正しい判断をするために知っておきたい3つのこと

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これらは全て、群衆心理である「カリギュラ効果」が関係しています。


では、このようなデマに惑わされないためには。第三波コロナに備えて、どうしたらいいのでしょうか?

ポイントは3つあります。

第三波コロナに備えて知っておくべき3つのポイント

・「なんで?」と疑い、情報の根拠を知る
・自分の頭で考える
・群衆心理「カリギュラ効果」を理解する

このように「知る」「考える」「理解する」の3つがポイントになります。


群衆心理「カリギュラ効果」の怖いところは”周囲に流されてしまうこと”にあります。

多くの人は、学校や会社、家族など色々な組織に属していると思います。その組織のいわば”言いなり”になっていると以前のコロナと同じ現象が起きてしまいます。

第一波、二波コロナのようにならないためには、一人ひとりが最終的に自分で考えて行動していけるようにしなければいけません。

なので、ぜひ今回ご紹介した「知る、考える、理解する」の3つのポイントを意識して行動して見てください。

まとめ

この記事では次の内容について詳しく解説しました。

・カリギュラ効果とは?
・「第一波,二波コロナ」カリギュラ効果に
 よってどんな騒ぎになった?
・もしもの第三波コロナに備えて正しい判断を
 するために知っておきたい3つのこと

この記事のポイント

・「なんで?」と疑い、情報の根拠を知る
・自分の頭で考えること
・群衆心理「カリギュラ効果」を理解する

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