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【仕事】ミスの原因は、あなたの思い込みかも?|改善策を徹底解説

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「今日も、仕事で凡ミスしてしまった...」
「ミスの原因ってなんだろう...」

仕事中のミスが絶えないのは、あなたの「思い込み」が原因かもしれません。思い込みとは、”事実”を確認せず、受け取った情報を”自分流に解釈”してしまうこと。

誰もが陥ってしまう思い込みが厄介なのは、無意識に習慣となっているため、気づきにくい点です。思い込み癖を直すためには、普段の行動を見直し、”自分の思い込み癖”を見つけなければいけません。

どうやら一般的には「思い込み」と「勘違い」の意味をごちゃまぜにされている気がします。
なぜごちゃまぜにされているのでしょうか?

思い込みをするから勘違いするという因果関係があるからです。良いところも悪いところもある思い込みについて、詳しく解説します。

この記事を読むことで、明日から凡ミスしないための対策方法を知ることができます。

仕事ミスの原因は、あなたの思い込みにある

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勘違いとは「あなたの思い込み」


「思い込み」「勘違い」という言葉は同じような文脈で使われます。

2つともはっきりとした意味を持っているのに、人それぞれ文脈に合わせて違った使い方をしています。


それぞれの違いを知るために、まずは辞書を参考にして言葉の意味を理解しましょう。こちらをご覧ください。

「思い込み」の意味

深く信じこむこと。また、固く心に決めること。

「勘違い」の意味

間違って思い込むこと。思い違い。

引用元:コトバンク|思い込み勘違い



つまり、「思い込み」「勘違い」に共通するのは「強く信じこむ」ということです。それに加えて勘違いは「間違った考え」という意味が加わっています。

思い込みが親概念になり、そのなかに勘違いが含まれているとも考えられますね。要するに思い込むから、勘違いをしてしまうという因果関係がはっきりとしましたね。なので勘違いは、思い込まなければ起こらないのです。

考えるのがメンドウだから思い込む


でも、「思い込むな」といわれても、なかなかムズカシイですよね。実は、なぜ思い込むのかという理由ははっきりしています。

深く考えるのがメンドウだからです。



深く考えたほうが多くのことを理解できます。なので思い込みになりにくく、たくさんの可能性を踏まえて行動できるのです。

でも、深く考えることってなかなか難しいよ。。

真剣に考えると集中するので疲れますよね。集中すると疲れてしまうのが嫌なんです。普段から運動をしない人が1キロ走っただけでも疲れるように、”深く考えること”に慣れていないと一つのことを考えるだけでも苦痛なんです

人間は基本的に苦痛を嫌います。苦痛の先に快感を想像できて、やっと努力ができる。

例えば、この例はどうでしょう。

外出のとき、靴ひものチェックはしませんよね。だから確認をせずにお気に入りのスニーカーを履いて外に出る。そのスニーカーのひもに、切れそうな兆候が見て取れたとしても……

結局のところ外で靴ひもがプツンっと切れて、嫌な気分になる。つまり、ストレスを感じます

このケースだと、

  • (事前に)考えるストレスを受け入れるか
  • (最終的に)靴ひもが切れてストレスを受け入れるか



悩むところですよね。



しかし残念なことにほとんどのケースでは、「最終的に」困ることなど気づいていない「前もって」考えるストレスを嫌うために、深く考えたくないのです。

深く考えず物事を決めつけることを「単純的思考」と言います。思い込みは単純的思考により、たくさん生まれてくるのです。

人は経験からの”当たり前”が思い込みに繋がる


少し難しい話ですが、人間の考えていることは全て”思い込み”だと考えられます。つまり事実かそうではないか、か分からないのに「事実」と思い込んでいます。

一般的な事実というのは客観的に観測できる事象の因果関係が明らかになったことです。例えば、

  • 血液型
  • 温度
  • 重さ



つまり事象の因果関係に、人それぞれが基準を当てはめられたことが一般的な事実なのでしょう。20℃・30グラム・A型のように。

一般的な事実は確立していると考えられています(科学の進歩で変わる可能性はありますが)。

つまり、考え方は人それぞれということです。これより以下は考え方の違いを表した例です。

小学校の保健の先生が生徒の熱を測っているとイメージしてください。デジタルの温度計とアナログの体温計を使った場合、それぞれの結果に多少の差が出ます。

デジタルの体温計が示す値は、数値が明確に示されているので誰が見ても同じ(37.0℃)。

一方でアナログの体温計を見てA先生は37.2℃と言うかもしれませんし、B先生は36.9°Cと言うかもしれません。

自分の都合よく解釈される

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ここで問題が一つあります。

生徒の熱が下がった場合、その結果を受けて先生2人ともが自分の判断を肯定できるということ。

  • A先生:「やはり自宅に帰して正解だったな」
  • B先生:「やはり授業に出して正解だったな」



お互いがとった行動は全く逆なのに、結果的に安心できるものだった場合、自分の判断が良かったんだと因果を感じてしまいます。

もちろん、感じただけの因果は自分の思い込みです。

個別のケースは分割できないので、A先生の判断とB先生の判断を比べて正解を出すことは不可能でしょう。どちらの判断が正解だったかは迷宮入り。

これは先ほど説明した認知バイアスの一つで、「後知恵バイアス」で説明できます。良かった結果を見て「自分は正しい選択をした」と、過去に行った自分の判断を肯定的にとらえる。

このように認知バイアスを繰り返すと、人の思い込みはますます盛んに行われるようになります。そしてただの思い込みと言うことには気づきません。では結果が悪かった場合はどうなるでしょうか?

勘違いは結果に現れる


先ほどの保健の例に戻りましょう。

生徒の熱が急激に高まったとします。つまり結果がより重大なものになったというわけです。

A先生は「自宅に帰して正解だったな」という態度は変えなくてもいいですね。そのおかげで家族が病院に連れて行けたでしょうから。

しかし高熱が出たのに授業を受けさせたB先生の判断は、間違っていたと思われます。生徒の具合が悪いのに自宅へ帰さなかったことを親御さんから責められるかもしれません。

「これくらいの熱なら大丈夫でしょ」という思い込みは、親御さんによって勘違いと断定されたわけです。もし単純に運が悪くて熱が上がったとしても、B先生の判断が悪かったことになる。

つまり深く考えたとしても、結果として思い込みになるかもしれない。人は真実をわかった”つもり”になりがちです。しかし、主観で判断する性質がある以上、真実などわかるはずがありませんよね。

それでも単純的思考で判断をするよりは、深く考えたほうが悪い結果は起こりにくいでしょう。

思い込みミスの原因|単純思考にもメリットがある

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これまでのことをまとめると思い込みを生みやすい単純的思考はない方が良さそうです。しかし、実際は単純的思考がないと、僕たちの日常生活は崩壊してしまいます。その理由は3つあります。

  • 単純的思考は疲れない
  • 複数のことを両立できる
  • 複雑なことを自動的にできる

単純思考は疲れにくい


すでに説明した通り、考えると人は疲れます。しかし日常生活では選択肢だらけです。日々の選択肢を決めるには考えなければいけません。そのつど真剣に考えてたらどんどんストレスがたまります。苦痛とともに暮らしていくことになるでしょう。

考えすぎるのを防止するには、事前にどのように選択するか決めておけば楽ですよね。つまり習慣化してしまえばいいんです。例えば、次の通りです。

  • 朝起きたら顔を洗う
  • 起きたら歯を磨く
  • 朝のコーヒー1杯



このような場面では、みなさんが無意識に活用しているでしょう。

朝起きて「今日は顔を洗うべきか、どうしようか.....」とは考えませんよね。起きたら顔を洗うという習慣が身につけば、何も考えずに無意識に行動が起こせる。そうしたら楽ですよね。

習慣化できれば一つの行動にかかるメンタル的な負担がなくなるのです。そして習慣化は「当たり前のこと」という単純的思考があってこそ成り立ちます

この仕組みを利用して、考えるのが面倒なことを習慣化していく。毎朝30分ウォーキングすると決めたけれど、メンドウだ。今日は止めておこうかな……

と考えると疲れてしまいます。初めはどうしても意思決定は苦しい。しかし習慣化するノウハウを使って3週間程続けられれば、朝起きて顔を洗った後、無意識にスポーツウェアに着替えれた。



というように行動が無意識に行えるので、外に出て歩きだすためにわざわざ選択をしなくなるのです。

複数の作業を両立できる


実験をしてみましょう。以下の二つのことを同時にしてください。

①「29×35」を暗算で解く。
②ものさしを使い、用紙に7mm刻みで点を打つ。


二つ同時にできるでしょうか?なかなかできる人はいませんよね。

このように、人は一つのことしか考えられないのです。一方で慣れていることなら、計算しながらできてしまいます。

例えば、次の例はどうでしょうか。

①歯を磨く
②「14×35」を暗算で解く


これなら、考えを巡らせることは可能ですよね。

なぜこんな事が可能なのでしょうか?歯を磨く方法が体に染みついているから、つまりコツを知っているからです。

コツがあれば無意識で歯を磨けます。少々大ざっぱになるかもしれませんが一応できます。もちろん歯磨きに集中を傾ければ、同時に掛け算はできませんが。

このように体に身についているコツは、深く考えてなくても行使できます。コツも良い単純的思考の一つといえます。

複雑なことが「自動」でできる


スポーツ選手は複雑な動きを正確に表現します。しかしコツを知っているので深く考えなくてもできるのです。

コツには重要な効果があります。勝つためにはさまざまなことを考えなくてはなりません。

例えばプロや野球選手はバットでボールを打つという動作のなかに、熟練の経験から導き出した最適な動きを詰め込んでいます。

もちろん素人はプロ級の素振りなどできません。素人が再現しようとしたら、注意深く体の位置を確認する必要があります。

なんとか形にはできたとしても、ぎこちない動きになるはずです。そして動きだけで精一杯になり、ゲームの戦略を考える余裕はなくなるでしょう。

一方でプロは練習を何度も重ねた結果、最適な素振りを無意識のうちにコツができています。その結果ボールが来たらほぼ感覚で打ち返せます

感覚とは単純的な思考ですよね。実際の試合では思考をしていることすら気づいていないかもしれません。コツで集中力を節約できるので、重要な問題(戦略)に思考を当てられます。

運転歴の長い人が車の運転をほぼ無意識でできるのも同じことでしょう。初心者は運転に精一杯で道を間違えやすい。一方でベテランは地図に集中しながら運転できるから、道がわからない場合でもスムーズな運転が可能なのです。

「思い込み」をなくす「ノーミス」を目指すための3つの習慣

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思い込みで起こるミスの原因を防ぐための3つの習慣をご紹介します。

チェックシートを作成する


仕事の忘れ防止用ではなく、「問いかけチェックシート」が効果的です。

具体的には、以下の問いかけを紙(付箋、メモ用紙)に書き、目に入る場所に貼っておきましょう。

・優先順位は間違っていないか?
・期限はいつなのか?
・時間をかけすぎていないか?
・どのタイミングで早めのフィードバックをもらうべきか?



ポイントは「思い込みが生まれていないかどうか」をチェックすることです。

また、これを他の仕事でも応用できるようにテンプレートを作成するといいでしょう。

タブルチェックをする


やはり、人間は1人では抜けてしまうこともあります。問いかけチェックシートを活用しても抜ける時だってあります。

そのうっかりミスも逃さないために、作業後に「2回自分で確認する」もしくは「他の人に最終チェック」をしてもらう。これは世界的有名なトヨタ自動車でも当たり前に活用されています

作業後のダブルチェックは、いわば作業の一貫なのです。ダブルチェックのおかげで高品質な車だけを世に送り出すことができているのです。

みんなで注意し合う



周りのアドバイスを素直に受け入れられる「教わり上手」な人は、自分の解釈だけに頼りません。



思い込みだけで動くと痛い目に遭うと理解しているのです。なので周りのアドバイスをしっかり受け入れ、自分の考えを見直し、修正する。このプロセスが「思い込み」を取っ払います。


人から教わる時に注意したいポイントは、自分が理解できるまで質問することです



よく仕事でミスし続ける人は、曖昧な理解であるにもかかわらず、納得した雰囲気を出してしまっていることです。しかし、それだと結果、何も得られません。思い込みは自分の解釈(あなたなりの当たり前)に過ぎないのです。

国によっては、食事はナイフとフォークで食べるのが当たり前ですし、手で食べるのが当たり前な国など。当たり前は生まれた環境、習慣によって全く変わります。なので「なるほどね!」と腹落ちできるまでどんどん質問しましょう!

まとめ


この記事では以下の内容について詳しく解説しました。

・仕事ミスの原因は、あなたの思い込みにある
・思い込みミスの原因:単純思考にもメリットがある
・「思い込み」をなくす「ノーミス」を目指すための3つの習慣

この記事のポイント

・チェックシートを作成する
・タブルチェックをする
・みんなで注意し合う

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